風見鶏の指す丘で
2012年4月13日金曜日
桜の木の根元には
桜の木の根本には
枯れた骸が眠っている
老い桜の根は骸に絡まり
新たな命を吸っている
ああ、骨だ、骨だ、
夜半に降るあの花びらは骨だ
海雪にも似た白き欠片
果てた命の散り逝く姿。
――散る桜とマリンスノーは似ているな、と。
2012年4月11日水曜日
るりるりからくさ
るりるりからくさ可憐な人よ、
るりはりならべて此方へお出で。
びいどろ、おてだま、揃いのお面。
いろいろあざやか店の先。
るりるりからくさ可憐な人は、
るりはりはてさて何方がお好き。
はごいた、ゴムまり、それ風車。
ふうと吹いたら花回る。
るりるりからくさ可憐な人よ、
るりはりたがえて何処へおやる。
おはじき、あやとり、千切れた花緒。
からころ下駄の過ぎる音。
るりるりかあかあ烏が鳴いて、
るりるりからくさ祭はおしまい。
2012年4月10日火曜日
ベロニカの小さな願い
微笑みをもって
貴方に触れましょう
喜びをもって
貴方に向かいましょう
豆粒のような私でも
貴方の小さな微笑みになれるのなら
春の日の微笑みを抱いて
貴方に摘まれましょう
お題サイトFortune Fate
111.大犬のふぐり / ベロニカ
「微笑みをもって」
――貴方の為ならば、それもまた幸福。
「微笑みをもって」
――貴方の為ならば、それもまた幸福。
このブログについて
お越しいただきありがとうございます。
此処では風流が書いたオリジナル詩を公開しています。
一日一篇、詩を編んでいきたいと思っています。
風見鶏が見据える向こう、素敵な言葉の風景に巡り逢えますように。
*当面はお題配布サイト様からのお題を元に詩を書いていく予定です*
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風見鶏が見据える向こう、素敵な言葉の風景に巡り逢えますように。
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